不動産市場の動向と原因
不動産市場の動向として、近年ドバイ経済の悪化のあおりを受けて、株式市場が下落していること、賃料が下落していることが大きなポイントです。
もちろん2つの理由には、大まかな原因があります。
詳しく見ていきましょう。
不動産市場の不振
ドバイの不動産市場としては、2009年にドバイショックがあったことが大きなポイントです。
その後不動産市場も立ち直り、2014年までは上昇傾向にあります。
多くのメディアでは、ドバイの不動産市場の不振の理由は複数あるとしています。
例えば、原油価格の低下も大きな理由です。
世界的に低成長になったことや、米国のオイル生産が拡大したことから、原油価格が1バレル60ドル台になりました。
2014年までは1バレル100ドルを超えていたことを考えると大きな差があります。
他には、不動産融資上限規制があったこともポイントです。
2013年にUAE中央銀行が銀行融資の不動産担保比率に上限を設定します。
ドバイショックの教訓を得て、過剰な投資を抑制することが目的ですが、投資家にとってはマイナス要素となりました。
2つの理由は、ドバイの不動産市場の不振の原因となります。
賃料の下落
2014年から賃料が下落しているのですが、これには新規物件の建設が続いていたことが関係しています。
2020年にドバイで万博が開催されることと合わせて、過剰に物件が供給されているので、賃料が下落している傾向があります。
とはいえ2020年以降には、持ち直すのではと試算する人が多くいるのが特徴です。
将来のことですので確実ではないとはいえ、日本とは市場が異なることや、傾向から考えると不動産市場が持ち直すという見方も現実離れではありません。
参考:https://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/H27/h27/html/b1_1_0_10.html
最新の原油価格:https://pps-net.org/statistics/crude-oil
不動産投資家がドバイに注目している
上記のように、ドバイでの不動産市場は良いものではないとはいえ、海外の不動産投資先としてドバイは注目されています。
この見出しでは、ドバイが海外の不動産投資先として注目されている理由を解説しましょう。
長期目線での投資
日本の場合には、地震などの災害が多いことから、買い付け時と売却時の差額で利益を上げる「キャピタルゲイン」を狙うのが難しいとされています。
しかし海外の不動産の場合には、築年数による価格の下落が小さいことが多くあるのです。
それでドバイの経済成長と共に、不動産価格が向上することが期待できます。
不動産価値が向上すると、賃料から利益を得る「インカムゲイン」が向上することがあります。
どちらも日本だけでなくアメリカなどでは珍しいほどの、伸び率となるのです。
長期的に見ると、ドバイは成長すると予想することができ、多くの投資家が不動産投資をするという現状があるのです。
ドバイの不動産市場は好転する可能性
2020年にはドバイで万博が予定されています。
将来を予想するのは非常に難しいとはいえ、未来の都市へとして成長する可能性を秘めているドバイ。
地理的にもビジネスを流通させる位置として、最適な場所にあります。
人が集まるところは、今後の成長も期待できます。
現状では、不動産市場が上昇しているとは言えなくても、好転する要素をたくさんあるのが、ドバイの不動産市場。
不動産市場が向上する可能性は非常に高いと言えるでしょう。
また好転することを見越して、多くの投資家がドバイを注目しているのも事実です。
ドバイでの不動産投資は今後の動向に注目!
ドバイは、ドバイショックや融資の上限規制などの理由から、不動産市場が下落したという過去があります。
しかし不動産価値が築年数で影響されにくいことや、2020年の万博など今後の成長に期待できる要素がたくさんあるのが特徴。
不動産投資先としてのドバイは、これからの動向に注目すべきスポットとなるでしょう。