賃貸マンションに入居するにあたって、頻繁に問題になるのが近隣住民の出す騒音です。賃貸マンションにお住みの方であれば「上階の方の足音がうるさい!」「隣の方のTVの音が聞こえてくる!」「夜中に洗濯機を回す音が響いてくる!」等一度はこんな経験をされているのではないでしょうか。
このような際、まずはマンションの管理会社に相談しようと思われるでしょう。では管理会社に何をどういったらいいのか?連絡をしたら管理会社は何をしてくれるのか?その後住みづらくならないのか?そんな疑問を解決いたします。
1.管理会社へ騒音被害の伝達方法
管理会社に連絡を入れる際には下記の情報をまとめておきましょう。「騒音がするのですが・・・・」と管理会社に連絡を入れると、下記事項は管理会社から聞かれる主な内容です。
- ①何時頃
- ②どのような音か
- ③どのくらいの時間続くのか。
- ④どのくらいの頻度か。
- ⑤心当たりのある場所はどこか。
この①~⑤をまとめておくと管理会社とスムーズにやり取りが出来ます。
具体例がこちら
2.管理会社は騒音被害にどのような対応をしてくれるのか?
管理会社に連絡を入れ、改善してもらえるように訴えた際はどのような対応を取ってくれるのでしょうか。基本的には次の2点です。
- ①全戸に対して注意喚起のチラシをポスト投函
- ②共用部の目の付くところに注意喚起チラシの張り出し
しかし、この①②でも改善しない場合は、直接騒音問題を起こしている入居者に連絡を入れ、注意喚起を行います。
問題の入居者を特定できているか
ここで問題となるのが、問題の入居者を特定できているか?という事です。多数の入居者から同一部屋が原因だとして連絡があれば、おおよその検討が付くので連絡を入れてもらうことが可能です。また、「確実に隣からの騒音です!」というような内容で連絡をすればその入居者に直接連絡を入れることもあります。
このように、初期対応として全戸に対しての注意喚起、ある程度問題のある入居者を確定できれば直接電話にて注意喚起をするという対応が成されます。
3.管理会社へのクレーム後に、、、住みづらくならないか…?
騒音を改善してもらえるように管理会社に連絡を入れた後、「問題のある入居者から嫌がらせを受けないか?」「住みづらくはならないか?」という事が懸念されます。
匿名で注意するのでご安心ください
管理会社が、問題のある入居者に直接連絡を入れて注意喚起をする際には「同じマンションにお住まいの方から数件同内容の騒音に関しての連絡があり・・・」というように、どの部屋から連絡を受けたかを伝えることはしません。名前や号室を言う事は個人情報をむやみに漏らすことにもなりますし、「問題のある入居者から嫌がらせを受けないか?」という懸念を現実にしてしまう恐れがあるからです。
では、直接注意喚起をしてもらったにも関わらず改善しない場合はどうしたらいいのか?一番の近道は引越しをする事です。現実的に、騒音問題を起こす入居者に出て行ってもらうことは非常に難しいのです。泣き寝入りをするわけではなく、管理会社に対応をしてもらった後の最終手段はこれ以外に無いと思っておいた方が良いでしょう。
法的に、賃貸人よりも賃借人が守られている中、善良な入居者同様問題のある入居者も守られているからです。
まとめ
お住まいのマンションで騒音に困った際は、騒音の情報をまとめて管理会社に連絡し、改善を要求しましょう。管理会社は改善のために、注意喚起の動きをとってくれます。そして注意喚起時は連絡元を問題のある入居者に明かすことが無いため、住みづらくなることはありません。
ただ、このような動きをとっても改善の兆しが無い場合は、思い切って引越しをする事が最も早い解決策となります。どのタイミングで引越しをするか決めることが出来るのが賃貸マンションの特権でもあるのです。