初めてのお部屋探しには未経験だからこその不安が多くありますよね。
インターネットで希望のお部屋が見つかり、いざ不動産屋さんへ行くとなった時、何を用意していけばスムーズに進むのか。申込から入居までに何をしないといけないのか。
今回の記事では入居申込時について、知っておくべき事をまとめました。初めてのお部屋探しでつまずかない為、ぜひご覧ください。
1、賃貸の入居申込は先着順!
お部屋を内覧し、気に入ったお部屋があれば入居申し込みを行います。
この申込書をスムーズに記載する事はとても重要です。なぜなら、この申込書を受理しないと、お部屋止めをする事が出来ないからです。
ほとんどの物件ではこの申込書の先着順になりますので、申し込み内容を記載するのに時間が掛かっていたら、その間に他の人が申し込みを入れていたというような状況も考えられます。
2、賃貸申込書は結構細かく情報を記載します!
申込書はその物件ごとに書式は違いますが、記入する内容は契約者氏名、住所、電話番号、勤務先(通学先)、勤務先電話番号、勤務先住所、勤続年数など細かく記載をします。
正社員で働いている方は勤務先電話番号や住所を覚えている方は多いでしょうが、アルバイトやパートの方であれば、覚えていない可能性もあるので、きちんとわかるようにしておきましょう。
また、連帯保証人や緊急連絡先の勤務先や勤務先住所、勤務先電話番号、勤続年数、年収など、身内の方になってもらう場合でも、知らない方がほとんどだと思いますので、確認しておく事が必要です。
申込書が契約者の名前、電話番号のみでも、お部屋止めをしてくれる物件はあるとは思いますが、最初の段階で内容がすべて埋まっている方が、審査をする方の心象は良いと思います。
3、必要書類がなければ入居審査は進みません!
一般的に入居申込時に必要となる書類は以下です。
連帯保証人:身分証明書
身分証明書は健康保険証や運転免許証などです。外国籍の方であれば、在留カードや特別永住者証明証がそれにあたります。
収入証明は勤務先へ発行を依頼するか、前年度の源泉徴収票を用いる事が出来ます。
勤務先へ発行を依頼する場合は、会社により時間が掛かる事もあるので、事前準備が必要となります。
また、無職の方であれば、預金通帳のコピー(名義人及び直近の取引履歴が確認できるもの)、生活保護受給者であれば、生活保護決定通知か生活保護証明書を必要とされる事がありますので、準備をしておきましょう。
4、仲介店舗で支払う申込金には要注意!
仲介業者によっては、申込時に申込金を払ってくださいという所もあります。手付金、申込金、内金、予約金、預かり金(以下、手付金)などと言われますが、すべて同じものです。
一般的に、1万円〜家賃の1ヶ月分を求められる事が多いでしょう。
賃貸借契約において、この手付金は、仲介業者に預けている金額であるため、賃貸借契約が成立しなかった場合は返金されます。仲介業者が返金を拒む事は宅地建物取引業法で禁止されています。
また、この手付金とは、仲介業者がお客様を逃がさない為に払わせているものであり、管理会社の立場からすると、申込金が支払われているかの確認も行いませんし、手付金が支払われているからと言って、審査が簡単に通るものでもありません。
東京都では、キャンセルをした時にこの手付金が返還されないというトラブルが多くあった為、1992年6月に、特別なケースをのぞいて賃貸借契約での手付金を禁止する旨の指導を出しています。
契約前に手付金を要求してくる仲介業者には注意が必要です。
大阪府の場合、「手付金を払うことは、契約をすることと同じ」とし、手付金の支払いに対して注意喚起を促しています。預かり金として支払った金銭が、入居審査後に契約する証として手付金にあてられるケースがある為、預かり金の支払い時にも注意をしないといけません。
出典:http://www.pref.osaka.lg.jp/kenshin/chotto_chintai/chui.html#47
大阪府が注意喚起するように、手付金は契約が成立している場合、返還されない場合があります。
契約の成立とは「宅地建物取引士による重要事項の説明」「契約書類の提出」「貸主審査の通過」が済んでいる場合は、契約成立とみなされるでしょう。
私の経験では、契約が成立した後にキャンセルを申し出てくる方も稀におられます。その場合は、契約が成立しているので、申込キャンセルという扱いでは無く、解約の扱いとなり、賃貸借契約の内容に従い、解約予告と中途解約の違約金の条項を適用する事となります。
安易な申込は、トラブルの元になり、精神的にも経済的にもダメージを受けることにつながりので、申込をする際は、慎重に考える必要があるでしょう。
賃貸入居申し込みの注意ポイントまとめ
今回は申込時の準備物と注意点についてまとめました。何事にも準備は大切です。
2,3月の繁忙期にはとりあえず申込だけしときますか?と言ってくる不動産屋さんもいるかもしれません。
その“とりあえず申込”は、物件のオーナーさんに迷惑を掛けるだけではなく、実は自分自身にも悪影響を及ぼす事もあります。
申込は急かされても慎重になって考えてくださいね。皆さんのお部屋探しのお役に立てれば幸いです。