物件の選択をしていると目にするのが「1坪」という単位です。しかし土地の売買の経験が少ないと、坪という単位を聞いても広さをイメージしにくいです。
今回の記事では、1坪がどのくらいの広さなのか、物件を選択するときの広さの単位について解説します。
坪という広さの単位とは?
1坪の広さを説明するのに1番わかりやすいのは、畳2枚分というものです。後ほどご紹介しますが、畳の大きさは地域によって異なります。しかしイメージとして畳2枚で1坪と覚えておきましょう。
さらに正確に説明すると、1坪は3.3平方メートルとなります。逆に1平方メートルは0.3025坪です。
たとえば、50坪であれば50×3.3をして、165平方メートルとなります。さらに正確に計算するならば、50÷0.3025をすると、165.29平方メートルとなります。
正確に計算すると、少数点以下まで含めるので、微妙な誤差が発生するのが注意点です。しかし全体の広さを把握するのには、大きな問題とはなりませんので、覚えておくとよいでしょう。
畳の大きさの地域による違い
広さに影響を与えるポイントとして、畳の大きさがあります。坪という単位を表すのに、どのような計算方法をするのかをご紹介しました。しかし畳という単位は、地域によっても誤差があります。
主な畳の大きさは以下の通りです。
- 京間(西日本エリア) 191.0cm×95.5cm=1.82平方メートル
- 中京間(東海エリア) 182.0cm×91.0cm=1.65平方メートル
- 江戸間(関東エリア) 176.0cm×87.8cm=1.54平方メートル
- 団地間 170.0cm×85.0cm=1.44平方メートル
畳の大きさは地域によって異なるものの、住宅を建築するときにはそれほど気にする必要はないでしょう。しかし畳の枚数で記載されている場合には、どのサイズの畳を使っているかの確認をしておくとよいでしょう。
人数による広さの目安
家族の人数によって目安となる坪数があるでしょうか。家族構成によって目安となる広さはあります。
人数別目安の坪数
・1人暮らし:20坪
・夫婦:25坪
・子どももいる家庭:30坪
文化的な生活に必要な広さとして、国土交通省の「住生活基本計画」では単身者で25平方メートル、2人以上では10平方メートル×世帯人数+10平方メートルとなっています。
建築費に影響を与える坪単価
広さだけでなく、新築住宅を検討するときに坪単価という言葉も出てきます。コスパがよいかを判断するのに使われる坪単価ですが、どのような意味でしょうか?
また計算の注意点も見ていきます。
見かけのコスパに注意
坪単価は、建築費を延べ床面積で割った数値です。しかし注意点として、坪単価の出し方のルールがないことです。ベランダなどの延べ床面積に含まれない部分も含めて計算しているケースもあります。見かけ上の坪単価が安くなるので、お得に見えます。
しかし実際には費用に変わりはないという結果になり、注意が必要です。家のつくりによっても坪単価が変わることもあり、諸費用も含めた価格をチェックしておくべきでしょう。
坪単価は建物の計算
また坪単価は延べ床面積によって求められる金額です。たとえば、建物以外にも、工事費用や経費なども含める必要があります。坪単価は建物にかかる費用のみを含めるので、見かけの費用は安くなります。
しかし家を建てていく中で、諸経費や工事費がいくらなのか把握しておくことは大切です。設備のグレードを変更していくと、建物の価格が上がっていき、坪単価も上がることもあります。坪単価を参考にすることは可能ですが、総工費を確認しておき費用の計算をしておくとよいでしょう。
まとめ
家を図面などを見ていると目にする坪という単位について解説してきました。どのように計算するのか解説してきましたので、図面を見るときに参考にしてください。
また坪単価を見たときには、建物以外の工事費や諸経費を含めた総工費を確認しておくと、スムーズに建設費用の計算ができるでしょう。