マンションを賃貸する際に、新築マンションであれば必要ありませんが、築年数の経った物件の場合はリフォームが必要になります。
リフォームすることで資産価値も上がり、入居者が増える可能性もあるのです。
ただし、リフォーム費用は高いのではないかと心配になる人も多いでしょう。
そこでマンション賃貸のリフォームに必要な工事や費用について解説していきます。
1.次の入居者を迎える基本のリフォーム
入居者が変わる度にクリーニングだけでなく、老朽化した設備などをリフォームしなくてはいけません。
次の入居者が生活するために最低限必要なものであり、基本的なリフォームとされているものです。
基本的なリフォームの工事内容と費用を見ていきましょう。
①:壁紙の張替え
壁紙は白っぽい色が多いので、汚れが目立ちやすくなっています。
しかも臭いも付いてしまうので、入居者が変わる度に必要なリフォームとなります。
本来であれば壁紙は10年ほどの耐久性があるとされていますが、賃貸の場合は次の入居者が快適に生活するためにも老朽化しているかどうかは関係なく行うのです。
②:水回り交換
費用:システムキッチンの交換が50万円前後、トイレの便器交換が13万円前後、ユニットバスの交換が40万円前後
キッチンやトイレ、お風呂といった水回りは15年ほどで老朽化していきます。
入居者が変わる度に交換は行いませんが、クリーニングでは汚れが取れない場合や損傷がひどい場合には交換しなくてはいけません。
水回りのリフォームは高額になります。
③:エアコン交換
費用:5~10万円
賃貸の場合、エアコンは基本装備となっていることがあります。
もし基本装備としてエアコンをつけている場合には、10年ほどで老朽化します。
入居者が変わる毎に交換の必要はありませんが、不具合があった場合には交換が必要になります。
2.集客のためのリフォーム
新しい入居者のための基本的なリフォームだけでなく、入居者を増やすために行うリフォームもあります。
魅力的な物件だと認識してもらうためのリフォームであり、築年数の経ったマンションであるほど必要なリフォームです。
どういったリフォーム工事があるのか見ていきましょう。
①:セキュリティアップ
最近では女性の一人暮らしも多いので、セキュリティ面を重要視する入居者が多くなっています。
玄関の鍵を2つ付けたり、外部からの侵入者を防ぐために割れにくい窓やロックのかかる鍵などに変える必要があります。
また、エレベーターやマンション入り口に監視カメラを設置するなど防犯はしっかりとするほど集客アップできる可能性が高まります。
②:水回りを最新へ
賃貸物件を見る時に入居者達が最初に見る部分と言えば、水回りです。
シャワー付きトイレや、追い炊き機能や乾燥機付きのお風呂など最新のものが揃っていると魅力的な物件であるように感じられます。
ただし、全てを最新にすると費用はかなり高額になるので、検討が必要です。
3.賃貸リフォームで大切なこと
賃貸物件をリフォームする際には、基本的なリフォームは外すことができません。
また、築年数が経って老朽化した物件をそのままにしておいても入居者は増えないので、新たなリフォームも必用になります。
賃貸物件をリフォームする際には、リフォームしたことで今後の家賃でどのくらい回収することができるのか考えてからリフォームに使う費用を決めます。
リフォームによって入居が大幅に見込めたり、高めの家賃設定に変更出来るのであれば、リフォームに費用をかけることができます。
しかし、築年数によって家賃が下がる場合にはリフォーム代金を抑えなくてはいけません。
細かいリフォームを先に行うよりも、入居者の目に入りやすい部分に力を入れるといいでしょう。
4.まとめ
賃貸物件のリフォーム費用は高いから出来るだけ抑えたいと考えるオーナーが多いでしょう。
しかし、入居者を増やしたい場合には、リフォームによって得られる利益もあります。
どれくらいの利益が見込めるのか計算した上で、どういったリフォームをするのか費用とともに検討してください。