中古住宅を購入して住むのと賃貸に住み続けるのでは、どちらがお得なのかと疑問に思うこともあります。中古住宅の場合には、多くのケースでローンを組んで住むことになるでしょう。
本記事では、中古がお得となる場合と賃貸を選択する場合に分けて、考慮するとよいポイントをご紹介します。
中古住宅がお得と言われる理由
中古住宅がお得となると言われるのには、「資産」という考えがあります。中古住宅をローンで購入した場合にも、不動産という資産が手に入ります。
賃貸の場合には、毎月賃料を払ったり、2年に1回更新料を払ったりしますが、結局手に入るものはありません。
しかし、中古住宅であっても住宅を購入すると資産が手に入るので、自分に万が一のことがあっても家族が住む場所を確保できます。家族の生活を最低限保証できるのは、大きな安心感につながります。
追加費用も考慮しよう
ただし考えておく必要があるのは、中古住宅は購入してからさらに費用が掛かる可能性があることです。例えば、すでに古くなっている設備の入れ替えが発生したり、固定資産税は支払う必要があったりします。
築年数が経っている建物であればあるほど、追加の費用が発生する可能性が高くなるでしょう。賃貸とは異なり、自分で好きなようにリフォームできますので、購入してから自分の好きな間取りや内装にアレンジできるのはメリットです。しかし、リフォーム代も後から必要になることは覚えておきたいものです。
中古住宅の場合には、初期費用や借入額を減らすことができますので、早期にローンの返済を終えることができます。ローン返済が終えると、毎月の固定費を大きく減らすことができるのもお得と感じる理由でしょう。
賃貸が好まれる理由
逆に賃貸が好まれる理由も見ていきましょう。
例えば、中古マンションなどを購入して、ローンの支払いを終えたとします。しかしその間に設備の費用や部屋の修繕なども必要となり、多額の費用が求められることもあるでしょう。
そんな場合でも、賃貸の場合であれば設備の入れ替えや固定資産税、また修繕費などは家主が負担することになります。入居者はこれらの費用を支払う必要はありません。もちろん賃料は毎月発生しますし、2年に1回は更新料を支払う必要があります。
毎月の固定費は発生し続けるものの、修繕などの諸経費が発生しないことから、築年数が古い物件の場合には賃料が安い賃貸の方がお得になります。
もちろん老後に住む家をどうするのかという点も考えておく必要はありますが、生活様式が変わったときにすぐに対応できます。住み替えがしやすくフットワークが軽くなるので、悩みが少なくなることは賃貸のメリットでしょう。
資産価値が残るエリアかがカギとなる
住宅を購入した後には、資産が手に入ります。しかし住み替えるときに売却できないなら、自分にとってメリットが少なくなるでしょう。ポイントとなるのは、資産価値が残るエリアであることです。
もし住み替えが必要となった場合に、相場が高いエリアであれば、売却先を簡単に見つけることができます。また資産価値があるので、売却価格も高い水準となるでしょう。そのために、人気エリアや交通の便がよい場所を選ぶことが大切です。
地価が高騰している場所でなくても、買い物や通勤・通学に便利なエリアの場合には、入居もしくは購入希望者が多くなります。資産価値が残っているエリアならこのように住み替えが容易になるのです。
自分が購入しようとしているエリアが高く売却できる場所なのか、売却のことまで考えて中古住宅を選ぶことが大切です。また売却時に良い印象を持ってもらうために、内外装をきれいにしておくこともポイントとなります。
もちろん中古住宅がよいのか、また賃貸がよいのかはライフスタイルによって異なりますが、中古住宅を選ぶのであれば資産価値をよく考えて選択することが大切です。
自分のライフプランを設計しよう
中古住宅と賃貸のどちらかを選ぶのかは、ライフプランによって大きく変わるものです。どちらにもメリットとデメリットがありますが、決定する前によく考察することが大切です。
自分の場合には、どのようなライフプランがあっているのか、また購入する中古住宅の資産価値なども考慮しておくなら自分に合った決定ができるでしょう。