東北は豪雪地帯にあるので冬場が大変というイメージがあり、移住先として敬遠する方もおられます。しかし、オール電化やネットスーパーなどのテクノロジーを活用することでデメリットをカバーすることもできます。
東北は、豊な自然や食材にも恵まれているエリアですので、田舎暮らしをスタートさせるのにもおすすめです。
今回は、東北の中から移住におすすめの都市をご紹介します。
移住先としておすすめできる東北の都市5選
東北の移住先として、おすすめの都市を5つご紹介します。四季の移り変わりが美しい都市や程よい田舎が特徴のエリアがあります。
四季の景色が美しい「宮城県 栗原市」
宮城県の内陸部に位置しており、面積の80%が森林や田畑という田園都市の栗原市。
山間部では降雪量が多いのですが、平野部は温暖で暮らしやすい気候なことが特徴です。東北本線や東北自動車道があるので、市外へのアクセスが良好なエリアです。
独自の食文化や伝統など、昔から受け継がれた技術や文化が今でも楽しめます。「田舎暮らしの本」が実施した「住みたい田舎ベストランキング」では4年連続でベスト3にランクインしている都市です。
栗原市では、移住する人を支援する事業として、「空き家リフォーム助成事業」や「若者定住促進女性事業」、さらに「新婚生活応援家賃助成事業」などがあります。立場や条件に合わせて活用することで田舎暮らしをサポートしてくれます。
都市と自然のバランスが良い「秋田県 秋田市」
秋田市は、秋田県の約3割の人口が集中している都市なのですが、海・山・川と豊かな自然があります。400年前からの城下町で、歴史や文化、さらに自然の美しさがあります。
子育て世帯に対する支援が充実しており、住宅購入費用や賃貸物件の初期費用、さらには引っ越し費用などを補助してもらうことが可能です。これらの補助金を受けるには、事前に移住希望登録をしておく必要があります。
また、東京に秋田市移住相談センターがあるので、都内で移住から就職までのサポートをしてもらうことができるのです。東京近郊であれば、移住前に相談や転職の手続きをスタートさせることで、スムーズに移住の準備を行えます。
歴史と文化に触れられる「山形県 酒田市」
山形県の中央の最上川が日本海に流れ込む河口に位置している酒田市。北前船の寄港地として古代から栄えた港町です。
酒田市からフェリーで行ける「飛島」は、人口約200人の小さな離島ですが、天然記念物が多く存在している島です。市内市外を問わずして、豊な自然に触れ合えます。
山形県は温泉が豊富な県で、酒田市にも温泉があります。銭湯に行く感覚で天然温泉を楽しめるのが特徴です。
酒田市はUIJターンを希望する人を支援しているので、一般求人や新卒求人の一覧を簡単に見ることができます。求職者も気軽に市内の求人情報を得ることができるのです。
県外から市内に移住された人には、米や味噌、醤油を提供するという面白い支援もしています。
伝統とバイオ産業が盛んな「山形県 鶴岡市」
鶴岡市は山形県の城下町として栄えた町で、高度な研究機関やバイオ関係の産業が盛んな街です。庄内平野の南部に位置しており、森林地帯や田園、さらに海岸など山から海まで自然が豊富です。
バイオ産業では、人口合成クモ糸やうつ病の診断キット、移植用の心臓組織の製造など、多種多様な世界最先端のベンチャー企業が集結しています。
就職希望者への支援も充実しており、鶴岡ワークサポートルームでUIターン希望者と鶴岡市内の事業所とマッチングをしています。ほかにもセミナーを開催したり、新しいビジネスモデルづくりを支援している街です。
田舎暮らしだけでなく、ベンチャー企業に就職しながら、豊かな自然とともにゆったりと暮らしたい方に魅力的なエリアです。
穏やかな時間が流れる「山形県 遊佐町」
山形県の最北端にあるのが遊佐町です。東北2位の高さがある鳥海山が町のシンボルで、新緑や紅葉など四季折々の景色を楽しめます。
東部には山、西部には海と、豊かな自然が楽しめる街です。平野に広がる水田は、秋になると黄金の平野となり、壮観な景色へと変化します。
四季折々のスポーツを楽しめるのも魅力の1つで、夏は海で海水浴、冬は山スキーが楽しめます。海沿いには日帰り温泉もあるので、海や山遊びの後に温泉で疲れを癒せるのも魅力です。
移住されたい方には、農林水産業からの支援があったり、移住に向けての相談会や田舎体験ツアーやお試し住宅など遊佐町での暮らしを体験できるプログラムもあります。
まとめ
東北は首都圏からは離れていますが、豊かな自然や四季の移り変わりを体感できるエリアです。
農林水産業への従事支援があったり、お試し制度があるので、移住しやすい都市もあるのが特徴です。