イギリスと総称されている「グレートブリテン及び北部アイルランド連合王国」で不動産で購入するにはどうしたらよいのか分からない方が多いでしょう。EUを離脱したイギリスの不動産事情がどのようになっているのか、2019年の最新情報をお届けします。
イギリスで不動産投資をするメリットとは?
イギリスで不動産投資をするメリットにはいくつかの理由があります。
- 不動産の値上がり幅が大きい
- 円高の影響
- 移民数の増加
項目別にさらに詳しく見ていきましょう。
ロンドンの不動産の値上がり幅が大きい
イギリスでは、慢性的な住宅不足となっており、不動産の値上がりが見られています。不動産価格は、この10年間でも値上がりし続けています。例えば、この20年の間に、イギリスの不動産価格は2倍にもなっています。
2012年頃には、値上がりに幅が下落し、前年比での成長はマイナスに転じた時期もありました。しかし、その後状況を取り戻し、毎年値上がりし続けています。
近年では、2018年にはイギリスの住宅価格が下落し、成長が停滞しました。これには住宅市場が弱体化していることや、ロンドンでの労働市場の好調さなども影響しているようです。
しかし、2019年になっても成長率がマイナスに転じることはありません。これはやはり住宅不足であることや、移民などの要因が影響しているでしょう。結果として、不動産価格が上昇していることには変わりありません。
円高の影響がある
海外不動産投資の場合には、為替事情も影響します。極端な円高は、日本にとって打撃となりますが、海外の不動産を割安で購入できます。そのため、円高でイギリスの不動産を安く買えるのも、イギリスでの不動産投資のメリットになるでしょう。
2015年頃には1ポンドあたり190円ほどでしたが、2019年12月時点では142円ほどになっています。同じ価格でもこれほどの差があるのですから、購入価格が高くなる不動産での影響は大きくなります。
大きな買い物になる不動産投資では、為替差異だけでも大きなリターンとなります。このようにポンドの為替市場の影響により、不動産を購入しやすくなっているのがイギリスの不動産投資のメリットとなります。
移民数が増加している
別のポイントとして、移民数が増加していることがあります。
イギリスには、数多くの人が移民してきており、2019年のデータでも世界5位の移民数となっています。移民が多くなっていることは、それだけ住居が求められるということにも繋がるでしょう。
イギリスで不動産投資をする際の注意点
イギリスで不動産投資をする前に考えておきたい注意点も見ていきましょう。
- 住宅ローンが購入目的で異なる
- 売却時点でのポンドの値動き
どのように注意しておくと良いのか見ていきます。
住宅ローンが購入目的で異なる
イギリスで不動産価格が上昇し続けているので、2013年から購入者が自身の住居用に初めて不動産を購入する際には、税制や住宅ローンが優遇される方式を採用しました。賃貸用では、住宅ローンの優遇が無くなるので、どのような目的で不動産を購入するかによって、資金の規模が変わります。
不動産を購入するにあたって、外国人であることの規制はないのですが、どのようなローンを活用するのかには注意したいものです。
ポンドの値動きが読めない
別の懸念点として、ポンドの値動きが読みにくいということが挙げられます。近年では円高によって、ポンド円の為替は不動産投資に有利に働いています。しかし売却時にどのような値動きになるのかは予想することができません。
不動産価格は安定しているとはいっても、為替市場はコントロールできないからです。海外不動産投資における共通の懸念点ですが、イギリスにおいても変わりません。
不動産市場が比較的安定したイギリスでの投資
イギリスは慢性的な住宅不足によって、比較的住宅市場が安定しています。海外不動産投資を考えておられるなら、イギリスの不動産を候補にしてみるのも良いでしょう。