不動産投資において、不動産の売買は成功を左右する大きな要素です。しかし、不動産を売買する流れは普段経験しないこともあり、基本的な知識をつけるのも難しいものです。本記事では、不動産を売買する際の基本知識を分かりやすく解説します。
不動産売買の流れ
最初に不動産売買の流れを理解しておきましょう。不動産を購入する場合と売却する場合に分けて紹介します。
不動産購入の場合
1:希望する条件をヒアリングする
住みたい地域だけでなく、住宅の種類や間取り、さらには入居希望日などから物件を選択します。新築であれば選択肢は広がりますが、入居希望日などが迫っていると分譲という選択肢になることもあるでしょう。
2:予算を決める
住まいの検討ができると、相場と予算を計算していきます。貯金額やローンの借入可能額などと合わせて比較していく必要があるでしょう。
3:物件を選択する
インターネットや折り込み広告などで物件探しをします。気に入ったものがあれば、現地に見学に行けるでしょう。
4:資金計画をする
ローンを利用するならば、経費や住宅ローンの金利なども計算します。また毎月の返済金額が適切かも見ておきましょう。
5:申し込みをする
不動産会社に申し込みをし、重要事項の説明を受けます。不動産の売買契約をすると、手付金を支払います。
6:住宅ローンを契約する
受託ローンを利用するならば、契約後に住宅ローンの正式な契約をします。
不動産売却の場合
1:売却目安を決める
相場を調査し、いくらで売却可能なのか目安を立てます。周辺の相場を細かく調査することから始める必要があります。
2:不動産会社を探す
信頼できる不動産会社を探すことは、スムーズに不動産売却するのに大切になってきます。
3:物件価格の査定をする
住宅の価格を不動産会社のプロによって査定してもらいます。この際に複数社の査定を受けることをおすすめします。
4:媒介契約を結ぶ
希望する不動産会社と媒介契約を結び、希望する売却方法を選択します。
5:不動産の売却を開始する
売り出しの価格は希望する価格での売却に大きな影響を与えます。自分の希望価格だけでなく、相場を調査するなどして査定額を考慮することが大切です。
6:購入希望者と交渉し、物件情報を開示する
売却条件などを交渉します。また物件に関する情報も正確に購入希望者に伝えます。
7:売買契約をする
買主と売買契約を結び、手付金を受け取ります。
不動産売買の注意点
不動産売買の流れで注意しておくべき点を見ていきましょう。
不動産会社は相見積もりする
不動産会社を選択する際には、相見積もりをするようにします。高値で売ってくれる会社を見つけ出し、効率よく販売するために複数の会社から査定を受ける必要があります。
また、査定した場合には査定書を受け取るようにしましょう。
複数社で売り出す
問題がなさそうであれば、複数社で売りに出すとスムーズに売却できるでしょう。もし慣れていないなら、1社のみに依頼もできます。
他の方法として、不動産会社に売却するという方法もあります。
もちろん業者が買取するので、価格は数百万円の違いが出てきます。しかし、スムーズに売却してしまいたい場合には考慮できる方法です。
契約書に注意する
不動産を売却する場合には、契約書に注意します。仲介業務でのトラブルを避けるのに、契約書は非常に大切です。
契約を結んだなら、簡単に解除はできません。互いに責任が取れるように契約書を準備します。
ローンが残っている場合に注意する
売却代金をローンの返済に充てる場合には注意が必要です。通常ローンには抵当権がついているので、売却代金を受け取ったならローンを返済し抵当権を抹消する必要があります。
また、不動産を売却し新築を購入してローンを組み場合には、今あるローンの残高を新築ローンに上乗せする方法もあります。しかし、売却できなかった場合のリスクも考える必要があります。
流れをよく理解して売買を進めよう
不動産の売買には、複雑な手続きがあるだけでなく、慎重に決定するべき要素がたくさんあります。手続きの仕方によっては数百万の差が出ることもあるので、よく理解して不動産売買を行いましょう。