「賃貸住宅フェア」というイベントを知っていますか?
このイベントでは現在賃貸業界でどのようなサービスや商品が流行しているのか?がわかるイベントです。
様々な企業がそれぞれのサービス・商品を出店しているため、賃貸業界の今後を知るためにはとても有益な情報です。
今回はこの賃貸住宅フェアについて掘り下げていきたいと思います。
1.業界最大級のイベント「賃貸住宅フェア」
このイベントを主催するのは、東京都中央区にある「株式会社全国賃貸住宅新聞社」です。賃貸住宅業界向け専門紙「週刊全国賃貸住宅新聞」を発行し、賃貸住宅に関する最新情報を発信しています。
同社は、2018年は東京のほか、札幌、名古屋(2カ所)、大阪、広島、福岡の7会場でフェアを開催。東京会場だけでも20,000人以上、全会場で40,000人以上の来場者があり、好評を博しました。入場料は無料。約200社の企業ブースを自由に見学できるほか、100以上のセミナーが開催されます。
「相続トラブル」「節税」「空室対策」「リノベーション」など、不動産経営につきものの問題のほか、最近話題のテーマについても取り上げています。今年は、「民泊」「人口動向」「外国人対応」などのセミナーが行われました。
大家さんだけでなく、不動産管理・仲介会社、リフォーム、設備メーカー等の不動産・住宅業界関係者も多く来場します。そのため、新たな情報が得られるのはもちろんですが、今後の不動産経営に活かせる人脈も築くことができます。「賃貸住宅フェア」はプロによる、プロのための経営ノウハウが詰まった、内容の濃いイベントなのです。
2.どんな賃貸情報が得られるのか
フェアでは、最新の情報がたくさん発信されています。自分の目で実際に商品を確認できたり、セミナーで生の声を聞けたりするのがフェアの醍醐味です。手に取り、直接話を聞くことは、ウェブの情報では味わえない手応えがあります。以下に2018年の東京会場のブースで特に人気があったものを紹介します。
1)シェアハウス投資問題の真相
女性専用シェアハウス「かぼちゃの馬車」を運営する「スマートデイズ」が経営破たんした問題を題材に、シェアハウス投資の問題点を探るセミナーを開催。融資を受ける際の注意点を再確認できました。
2)融資に関する元銀行員家主の本音を聞けるセミナー
投資の要である、金融をテーマにしたブースでは、銀行では聞けない、融資の裏話などがセミナーで語られ、好評を博しました。
3)新法施行を間近に控える民泊市場について、仲介サイト運営者の座談会
近年注目されている、民泊事業について取り上げたブース。展示だけでなく、座談会も開催されました。メリット、デメリットだけでなく、現場の生の声が聞けると、人気が集まりました。
4)仲介事業を支えるシステムの体験ブース
2018年は賃貸住宅の「VR内見」に注目が集まりました。IT重説と電子契約が当たり前になり、それ以外の部分を効率化・付加価値化できないかという問題意識を持った人がブースに集まりました。
5)基調講演・セッション
不動産ビジネスの急速なIT化に対する実在仲介店舗の未来についてのセッションでは活発に意見が飛び交っていました。「仲介のあり方・徴収できる手数料は変化せざるを得ない」という結論に至っていました。
6)入居者に人気の設備・サービス
宅配ボックスやインターネット無料など、今、入居者に支持されている設備が展示されています。自分の物件にすぐにでも取り入れられる情報として、来場者に人気があるブースです。
今年はとくに、民法改正に関するセミナーや、Iot関連のブースに注目が集まりました。
3.2019年の「賃貸住宅フェア」はどうなる?!
来年のフェアの概要が、徐々に決まってきています。フェアは、現在のところ5カ所で開催が決定しています。
【名古屋会場】11月頃
【大阪会場】9月5日(火)、6日(水)
【九州会場】6月18日(火)、19日(水)
今後会場は増える可能性がありますので、常にチェックをして下さい。すべて、事前予約が必要となります。
今年に引き続き、Iot関連のブースに注目が集まることが予想されます。また2020年を目前に控え、オリンピックバブルがはじけた後の不動産価格の動向と空室対策にも関心が集まりそうです。
4.賃貸住宅フェアをとことん楽しもう!
賃貸住宅業界最大のイベントである「賃貸住宅フェア」は、マンションや土地を所有するオーナーや不動産仲介・管理会社向けに、出展社が新商品やサービスを披露します。住宅設備・リフォーム・投資・資産運用関連会社など、内容は多彩です。まだ参加したことがないなら、今後の賃貸経営のために参加してみてはいかがでしょうか。
問合わせ先
全国賃貸住宅 賃貸住宅フェア主催者事務局
〒104-0061
東京都中央区銀座8-12-15
TEL:03-6663-4526