マレーシアの2019年最新情報 日本人が住みたい国として、よく知られているマレーシア。海外不動産投資先としても、一時高い人気を見せていましたが、停滞傾向があるのは事実です。しかし国自体は成長傾向があり、今後も経済成長が見込まれています。現在のマレーシアの不動産市場はどのように変化しているのか、2019年の最新情報をお伝えします。
【2019年】マレーシアの不動産市場の傾向
マレーシアは、日本人がロングステイするのに人気を集めている国で、一般財団法人ロングステイ財団のデータでは2006年から2018年まで連続でトップになっています。
2020年には先進国に入ることを政策の目標としており、今後の経済成長が期待できると、投資先として人気があります。
2000年以降は、年間5%ほどの割合で住宅価格が上昇。2015年には原油価格暴落から、不動産市場は下落方向へと進んでいます。
しかし東南アジアの他国などと比較しても、それほど高くない不動産価格から、エリアを絞って不動産投資先として、依然人気があります。
参考:https://www.longstay.or.jp/newslist/open/entry-3456.html
マレーシアでの不動産投資の実情
マレーシアでの不動産市場の現状を見てきましたが、投資の実情を見ていきましょう。マレーシアで不動産投資をするのであれば、どれほどの利回りがあるのか、またエリアはどこなのかが成功を左右する要素となります。
不動産の利回りについて
マレーシアで不動産投資をすべきかを判断できる材料として、利回りがあるでしょう。
Global Property Guideのデータによると、マレーシアの利回りは3.7%となっています。
日本の2.7%と比較をすると、利回りは少し良いものです。
しかしインドネシアの8.6%やフィリピンの6.1%などと比較をすると、それほど良い利回りとは言えません。
もちろんこれは平均値となっているので、エリアによってはさらに高い利回りを期待できます。
MRTが開通したエリアなどは、これよりも高い利回りが期待できるので、投資先としては期待できます。参考:https://www.globalpropertyguide.com/Asia
エリアによって不動産の購入のチャンスもある
マレーシアは、高級コンドミニアムが急激に供給されたことから、市場としては停滞気味です。
しかし例えば、デベロッパーが保有している売れ残りの物件などであれば、値切り交渉が可能なケースもあります。
もちろん在庫があるかに左右されますが、投資として有効な物件がある可能性もあるのです。
他には、投資家が損切りとして売却希望の物件もチャンスがあります。
金利がきついことから、早く売却したい人であれば、現金化を急いでいるので利益がほとんどないまま売却してくれることもあります。
こちらも、タイミングに左右されますので、気になる物件を定期的にチェックしておく必要があるでしょう。
エリアによっては、投資先にぴったりの物件があるのです。
マレーシアでの不動産投資のリスク
次にマレーシアでの不動産投資のリスクについても見ていきましょう。成長している国とは言っても、一定のリスクがあることは覚えておきましょう。
購入後のサポートがないケース
不動産仲介会社の中には、購入までのサポートのみで、物件の管理や運用のサポートが全くないというケースがあります。
契約の際に、どこまでのサポートがあるのかの認識の違いとなりますが、物件を購入する前にはよく確認しておきたい点です。
他には、新築物件を購入し建設完成を待つ「プレビルド」で購入した場合には、物件未完成のリスクもあります。
最近は、少しずつこうしたトラブルは減少しているものの、建設がストップするリスクはあります。
仲介不動産会社やディベロッパーを選択する際に注意しておきましょう。
オイルマネーの影響や政策の変化
マレーシアも原油生産国ですので、オイルマネーの価格は影響を受けます。
オイルマネーがどのように変化するのかは推測が付きません。
しかしマレーシアは、イスラム教徒が多いこともあり、中東のオイルマネーの流入はあります。
他に懸念される内容として、外国人購入規制があるかどうかです。
現在では、外国人の不動産購入が柔軟に認められていますが、今後どのように変化するのかは注目しておく必要があります。
日本人人気国マレーシアでの投資先は良く選ぶべき
マレーシアは日本人が長期滞在するのに人気の国です。
しかし、不動産市場がどのように変化するのか、リスクコントロールする必要があります。
不動産市場の下落を避けよう、また自国民が購入できるようにしようという政府の思惑を注視していくことで、不動産投資を成功させることができるでしょう。