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外国人が賃貸物件に入居?外国人とうまく付き合って入居率をあげよう!

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あなたのアパ-トには外国人が住んでいますか?近年、国内に居住している外国人の数が増えています。
分かっていても、外国人を自分のアパ-トに受け入れるのに抵抗がある人は多いのではないでしょうか?
今回は、そんな外国人の賃貸事情についてのお話です。

外国人とうまく付き合うことで、所有されている物件の入居率がUPします。
ぜひ一読ください。

1.大家さんは、どうして外国人を避けるの?

外国人が賃貸物件に入居?外国人とうまく付き合って入居率をあげよう!
日本国内に居住する外国人は、近年急増しているのをご存知でしょうか。法務省による在留外国人統計によれば、平成29年末現在の中長期在留者数は223万2,026人。特別永住者数は32万9,822人。これらを合わせた在留外国人数は、256万1,848人。前年末に比べ17万9,026人(7.5%)増加し、過去最高となっています。

大家さんの中には外国人が自分の物件に入居することを好まない人が多くいます。しかし、この市場を避けるのは、縮小しつつある賃貸市場において、大変勿体ないことです。ではどうして外国人入居を避けるのでしょうか。

1-1.すぐに退去してしまい、滞納の心配もある

外国人は、継続的に家賃を支払えるかという不安を抱く大家さんは多いようです。外国人の入国目的は、留学や出稼ぎが大半。日本国内での収入基盤が弱い人が多いのは事実です。職場が頻繁に変わって、短期で住み替えしてしまう外国人も少なくありません。

1-2.近隣トラブルが多い

日本人に比べ、外国人は近隣トラブルを抱える人が多いようです。日本語の意味が分からないために、コミュニケ−ションが取れず、注意事項が伝わらない。日本の習慣が理解できない。インドネシア、フィリピン、マレ-シアなど東南アジア圏の人は、大勢の人を集め、パ−ティ−を行う習慣あります。大きな音楽を流しながら、何度もパ−ティ−を行ったため、退去してもらった、という事例もよく耳にします。

1-3.生活習慣によるトラブルが多い

東南アジア圏の人たちは、ナンプラ−やニンニクなど香り豊かな食材を好みますし、中国圏の人は、焦がしたニンニクをふんだんに使った料理をたくさんします。これらの匂いに慣れない人にとって、匂いが毎日してくるのは大変苦痛です。大家さんは、退去後もなかなか匂いが取れず、次の客付けに苦労する場合があります。

ごみに関するトラブルも多いようです。外国人が入居するアパ−トに行くと、共用部分にゴミ袋が置いてある場合があります。ゴミの分別の仕方が分からず、1つの袋に資源ゴミも生ゴミも一緒入っていることも多いようです。彼らは、ゴミ出しのル-ルが分からないのです。衛生的に問題が起こるうえ、近隣住民の通行の邪魔になるなどのクレ-ムが管理会社によくきます。

1-4.いつの間にか入居者が増えている

外国人が居住するアパ−トを訪問すると、夫婦と子どもだけが入居している居室のはずなのに、奥さんの妹、友人、同僚などが出迎えてくれた、というケ-スがあります。日本人ならば、1Kや1DKは単身用の物件だというのは誰でも分かりますが、外国人はそこに3人住んでも構わないと思っている人が少なくありません。管理会社に知らせず、色々な人が入れ替わるのは管理上問題がありますし、入居者が増えるのは騒音の面でも問題になります。

以上のことが理由で大家さんは外国人の入居を歓迎しないのです。

2.外国人を入居させる場合のメリット

外国人が賃貸物件に入居?外国人とうまく付き合って入居率をあげよう!
近年は、契約者は日本の企業で、入居者が外国人であるケ−スなども増えてきました。また、外国人入居者ならではのメリットもあります。メリットを理解したうえで、入居付をすれば、空室をなくすことができます。

2-1.一度借りたらなかなか退去しない

生活拠点が同エリアにある限り、物件がうまくマッチすれば、長く入居してくれる可能性高いのが外国人です。【1】で述べたとおり、外国人は、大家さんに敬遠される場合が多く、外国人入居OK物件は限られてきます。その中から、家賃が自分の予算やエリアに見合った物件となると、さらに限定されてしまうのです。

ファミリ-世帯の場合は、大人同士のネットワ-クに加えて、子どもいる場合は子ども同士のつながりもあるため、さらに長く入居する可能性が高くなります。ほかの物件に引っ越ししてしまうと、同じ国籍の子どもがいなくなってしまうからです。そのため、同じ物件に長く住み続ける場合が多いのです。

2-2.紹介の入居者が多い

外国人が退去すると、退去した外国人の紹介で、再び外国人が入居になることがあります。外国人には、同じ国の出身者同士のつながりが深く、独自の情報ネットワ-クがあるからです。

外国人留学生の場合は、とくにその傾向が強く、知り合いの外国人が次に入居するケ-スが多くなります。家財道具を新入居者が引き継いでくれる場合も多く、残置したまま退去してしまう問題も解決することができます。居室の居心地が良ければ、新入居者が次の入居者を紹介してくれる可能性が多いので、設備等のメンテナンスは、頻繁に行うべきです。

3.外国人を入居させる場合の注意点

外国人が賃貸物件に入居?外国人とうまく付き合って入居率をあげよう!
外国人を入居させるデメリットを限りなく少なくし、メリットを最大限に活かすためには何をしたらよいのでしょうか。

3-1.家賃保証サ−ビスを活用する

大家さんの一番の心配ごとは家賃の滞納ではないでしょうか。これを解決するためには、借主に家賃保証会社のサ-ビスに加入してもらうことです。入居者から家賃の入金がない場合、一定期間分の家賃を保証会社が代位弁済してくれます。

代位弁済の期間は会社によって様々ですが、1カ月~6カ月のところが多いようです。滞納になったときの督促もオ−ナ−や管理会社の代わりに保証会社が行ってくれますので、煩わしさから解放されます。

保証会社によって、外国語にも対応できるオプションが選べる場合があります。日本語によるコミュニケ-ションが難しい入居者がいる場合は、このサ-ビスを利用するとよいでしょう。外国人は連帯保証人になってくれる人がいない場合が多いため、保証会社の加入は、ぜひおすすめします。

3-2.心配事は契約書の特約事項へ詳細に記載

日本人との契約の場合もそうですが、外国人との契約の際は、とくに契約書の作成は慎重に行いましょう。細かいニュアンスが伝わらないため、口頭だとトラブルになります。細かな事項まで特約に記入するよう配慮が必要です。

特記事項には、なるべく具体的に記載するようにしてください。国に持って帰ることが難しく、家具家電を残したまま退去する、早期に退去し短期違約金が発生する、騒音問題で近所からクレ-ムがくるなどを想定し、特約の条文に注意事項やペナルティを記載しておくべきです。

3-3.定期借家契約にすれば、退去してもらいやすい

入居中トラブルを起こさないように、契約前や、入居後にしっかりと説明することはとても大事。これにより、マナ-やル-ルが改善されるはずです。それでもトラブル続きで退去してもらいたいと思う時に有効なのが「定期借家契約」です。

普通借家契約ですと、大家さんの都合で退去してもらうことは大変難しいのが現状です。この契約方法だと、更新ができませんので、簡単に退去してもらうことができるのです。

4.外国人とうまく付き合って入居率を改善しよう!

外国人が賃貸物件に入居?外国人とうまく付き合って入居率をあげよう!
外国人入居は、大家さん側や管理会社の配慮次第で、メリットが多くなる可能性があります。

また外国人が増えてきている以上、入居を断り続けることで入居率にも影響してきます。

ですから、外国人=ダメではなく、入居を検討し、空室率UPを目指してみてはいかがですか?

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賃貸”住まい”の新しいカタチを提供するEdge編集部が記事を書きました。

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