不動産の売却や購入をしようとするとき、あなたはどうやって不動産会社を探しますか?
インターネットをはじめ、不動産会社の情報は、世の中にたくさん溢れています。
口コミサイトや掲示板などは、不動産会社の評判が書かれていますが、そのまま信じていいのかどうか疑問が残りませんか?そこで、あなたにおすすめの不動産会社の探し方をお教えします。
管理会社のおすすめは以下です。
おすすめの管理会社はどっち?【管理専門 VS賃貸仲介+管理】【徹底検証】
もくじ1、まず検証の前提から2、検証1:情報の抱え込み3、検証2:仲介営業と管理部門との関係性4、検証3:管理運営能力5、まとめ管理会社選びの際に「賃貸仲介部門」があるかどうかを契約の判断材料にされる
1.主な不動産会社(仲介)のランキング評判の高い不動産会社を探す方法
不動産流通推進センターによる「不動産業統計集」では、年間取扱高などのランキングが掲載されています。このデータから、ランキング上位の不動産会社を探す方法があります。不動産流通推進センターとは、不動産業の近代化を推進するための組織で、1980年に設立された公益財団法人です。不動産会社のためのデータベース的役割を持つ「レインズ」の開発や調査研究などを行っています。
●年間取引額から判断する
2017年の年間取扱高のランキングは、上位順から
2住友不動産販売 1,193,044
3東急リバブル 1,100,370
4野村不動産グループ 745,147
5三菱UFJ不動産販売 426,896
6三井住友トラスト不動産 450,897
7みずほ不動産販売 335,150
8大京グループ 172,174
9三菱地所グループ 308,884
10大成有楽不動産販売グループ 170,281
10オープンハウス 145,729
(単位は百万円)
となっています。
●過去4年間の仲介件数を調査すると、ランキングは上位順から
2.住友不動産販売 36,108
3.東急リバブル 23,278
4.野村不動産グループ 8,272
5.三井住友トラスト不動産 7,362
6.大京グループ 6,828
7.三菱UFJ不動産販売 5,574
8.大成有楽不動産販売グループ 4,368
9.みずほ不動産販売 4,231
10.オープンハウス 3,024
10.住友林業ホームサービス 4,267
(単位は件)
となります。
口コミやポータルサイトなどは、ある程度、運営者の主観が入っていますが、統計データは、客観的な情報です。自分の判断で不動産会社を選ぶために、有効なツールです。
2.評判の高い、自分にぴったりの不動産会社を探す
次に、ランキングの高い不動産会社の中から自分に合ったものを探しましょう。ひと口に不動産会社といっても、さまざまな形態の企業があります。戸建て物件やマンション、別荘など、幅広い物件を取り扱う総合系不動産会社と、マンション・リゾート物件・投資用物件など特定の物件を扱う専門系不動産会社に大きく分かれます。
また、全国に何店舗も支店がある大手不動産会社と個人経営で地元密着型の不動産会社があります。
評判の高い不動産会社を探す際は、最初に自分がどんな不動産の取引をしたいかを明確にします。建物を自分が選んだ建築設計士や建築会社を使って建てたいなら、土地のみ斡旋してくれる不動産会社を選ぶべきです。こだわりがなければ、住宅建築も行っている不動産会社も選択肢に入れることができます。
売却の際は、査定額、成約額自は、大手の総合不動産会社と中堅の専門不動産会社とでは、大差ないでしょう。時には大手より中小規模の不動産会社に依頼したほうが高く売れることもあります。中小企業の方が、取扱い物件が少ないため、1件あたりにかけられる時間が多いため、販売活動や交渉をじっくりと行ってくれる可能性が高いからです。
インターネットサイトの口コミ欄で「××不動産は担当者の対応がよかった」という感想がよくありますが、違う人が担当者になることも多いので、注意が必要です。大手不動産会社であればなおさらです。
ただし、大手不動産会社のほうが、多数のポータルサイトと契約をしているために、集客力は非常に高くなっています。自分が早期売却を求めているのか、じっくりと時間をかけて、希望価格で売却したいのかによって、自分に合った不動産会社は異なってきます。また、投資用物件の売買の場合は、社会情勢を把握しているかどうかも大切です。担当者を変えてもらうことも考えましょう
3.不動産会社に行ったらチェックすべき点
3-1.営業マンの対応をチェックする
目当ての物件を電話やメールで告げたのに、別の物件を進められた経験はないでしょうか?対応が不誠実な会社はランク外です。デメリットを言わない場合、契約を急ぐ場合もマイナス点を加算しましょう。申込書の記入のほかに、ライフステージやライフスタイルなどをしっかりとヒアリングして物件探しにあたってくれる会社を選ぶべきです。
駅から近い場所、南向きである、2F以上など、要望はたくさんあると思いますが、すべての条件を満たす物件は案外少ないのが現状です。担当者の方と話しながら優先順位を絞っていく過程が、物件購入では大切。営業マンの対応はきっちりとチェックしましょう。
3-2.不動産会社の信頼性をチェックする
店の前に貼りだされた広告が誇大広告ではないかを確認することは、しっかりした不動産会社かを判断する材料になります。不動産広告は「宅地建物取引業法(国土交通省)」と「不当景品類及び不当表示防止法(消費者庁)」の法律により、誇大広告などの不当表示が禁止されています。表示内容を裏付ける合理的な根拠がある場合を除き、完全、日本一、最高級、格安、完売などの言葉は掲載禁止です。
店に入ったら、宅建免許の認可番号を確認しましょう。不動産会社が長く営業しているかどうか確認しましょう。「東京都知事(●)第XXXXXX号」の●×5年がおおよその営業期間です。免許は5年ごとに更新されているからです。営業年数の短い会社が良くない不動産会社と決めつけることはできませんが、長く続いている会社は、その分だけ色々と地域情報に詳しいでしょう。
店内が清潔かどうかも大切なチェックポイントです。店内の整理整頓はとくに重要です。個人情報や契約書は重要な情報なので大切に扱われているか確認しましょう。書類が山積みになっている会社は、対応も雑であることが多いようです。
4.まとめ
不動産会社のランキングは重要な判断材料ですが、店に行って、後は任せきりではいけません。大切なのはコミュニケーションです。客だからといって、横柄な態度を取るのは控えましょう。
条件や要望ははっきりと提示すべきですが、本音を語れば、先方も親身になってくれるものです。不動産会社を味方につけてこそ、満足のゆく取引ができるのです。