1、賃貸マンションでも植栽は必要?
空室対策というと、空いている部屋の中ばかりを考えがちですが、入居希望者が内覧に来た際、最初に目にするのは、マンションの外観です。
手入れの行き届いた植栽が迎えてくれるマンションは、印象が良く、グレードの高いマンションに思えます。
また、大空室時代と言われる現在では、同じグレードの部屋が溢れ、その中で選ばれるマンションを作っていくには、共用部に着目していくことが有効となります。
最近では大手メーカー系の賃貸マンション(シャーメゾンやD-roomなど)は、植栽を取り入れているところが多くあります。
2、植栽を施工するとどのぐらいの費用がかかるのか?
植栽は、施工した当初が一番良い状態と言われ、そのまま何もしなければ、伸びすぎたり、枯れてしまったりとどんどん状態が悪くなります。
施工時より、施工後の管理が重要です。
植栽を施工する初期費用に関しては、植える植栽の種類や量にもよりますが、10㎡程度で10〜20万前後です。
植栽の管理に関しては、植物への水やりや定期的な雑草の除草、剪定などがあります。植物への水やりは、夏であれば、最低でも2日1回、冬では1週間に1回程度、除草や剪定は年3回〜5回程度必要です。
水やりは誰でも出来るので、清掃の方にお願いしたり、管理会社に協力を仰ぐ事で継続していけるでしょう。
除草や剪定は、専門業者で行い、1回あたり数万円がかかってきますので、年間で植栽費用を計上しておく必要があります。植栽管理業者で年間スケジュールを出してもらい、植栽管理をしていくことをおすすめします。
3、賃貸マンション植栽施工実例紹介
ファミリーマンションのエントランス部
施工前
施工直後
低木には、管理のしやすいオタフクナンテンとヒラドツツジ、シンボルツリーに常緑樹のシマトネリコを施工しています。
施工前と施工後では物件の印象が全く違うことがわかると思います。
実際に、契約中の入居者さんより「エントランスが植栽のおかげで素敵になって嬉しい」という声をいただき、施工前と施工後では2,000円の賃料UPに成功しました。
施工後の管理に関しては、清掃業者と協力し、水やりとこまめな草抜きを実施するとともに、専門業者での定期的な除草・伐採を行っている為、施工2年後も景観が保たれています。
2年後写真
最後に、植栽管理は建物管理の中でも人命に関わったり、法律に関わるものでは無いため、忘れられがちです。
しかし、植栽を取り入れることで、外観の印象を向上させ、物件の資産価値を上げられる方法であることを忘れてはいけません。
選ばれる物件を作る為に、挑戦してみてはいかがでしょうか。