シングルマザーにとって家選びは重要なポイントです。賃貸物件に住み続けるよりマイホームを購入する方が良いのではないかと迷っている方もおられるでしょう。
今回は、シングルマザーでも家を購入することができるのか、また注意すべきポイントをご紹介します。
シングルマザーでも家を買える
結論からすると、シングルマザーでも家を購入することは可能です。しかしローンの借り入れや返済計画はしっかりと行う必要があります。
住宅ローンでは返済能力が大切
住宅ローンの借り入れをするときに重視されるのは年収で家庭環境ではありません。完済時の年齢や年収の高さで返済能力が審査されます。そこで、シングルマザーでも返済能力があると判断されれば、ローンの借り入れは問題ないでしょう。
ローンの借り入れに伴う審査では家族構成も項目に含められていますが、しかし重要項目に含まれている金融機関は全体の2割と少ないです。
勤続年数が重視される
勤務形態や勤続年数が住宅ローン審査で重要視されるポイントです。例えば、契約社員や派遣社員の場合には正社員と比べても不利になります。パート勤務の場合にはどれだけ長く勤めていても審査に通るのは難しいでしょう。
ローンの審査をするのであれば、正社員で最低でも1年以上勤務していることが望ましいです。返済能力を判断するうえでも勤続年数が重要視されるので、検討するのであれば勤続年数を再度確認しておきましょう。
長期にわたる収支の計算が必要
シングルマザーでも家は購入できるのですが、子どもの養育費なども必要となるので長期にわたって収支の計算が必要です。子どもの養育費に充てる費用をローンの返済に使ってしまうと、子どもの教育計画にも影響が出てきます。
ライフプランニングを徹底する必要があるでしょう。購入してから失敗してしまうと、取り返しがつかないので、住宅を探しだす前に検討しておきましょう。
シングルマザーが買うときの注意点
シングルマザーでも家を購入することはできますが、注意して物件選びをする必要はあるでしょう。購入を決定する前にチェックしておきたい点をご紹介しましょう。
通勤に便利な立地にする
シングルマザーであれば、子どもの世話のための時間と家事を両立させる必要があります。仕事を詰め込んで家にいる時間が少なくなってしまうと、家事に追われる可能性が高くなります。通勤の時間を減らすことで、他の事に時間を使うことができるでしょう。
通勤に便利な立地の家にしておくと、購入価格は上がってしまいますが、予算内の物件が見つかるのであれば駅近にするとよいでしょう。
セキュリティを考慮する
シングルマザーでも男手が必要とする場面はそれほど多くありません。例えばネットで注文すると重いものを持ってこなくても配送してもらえます。しかし防犯面だけはシングルマザーで注意したい点です。
安心して生活するためには、オートロックのマンションやテレビ付きインターホンなどが必要です。一戸建ての場合には、防犯カメラなどが設置されているなど工夫できる点があります。また立地などもセキュリティに大きな影響を与えます。
貸しやすい家にする
家を購入する段階でシングルマザーであっても、再婚などで家族構成が変わる可能性はあります。家があることで次のステップに移るのが難しくなることもあるのです。
そこでライフステージの変化に伴って、賃貸物件として貸しやすい家にしておくとよいでしょう。
長く住める家にする
マイホームを購入したのであれば、長く住み続けるのは得策となります。しかし物理的に住むだけでなく、快適に生活できる家にしておくことは必要です。
戸建てであれば長持ちできる建材を用い、マンションであれば修繕積立金が不足しないかどうか確認しておきましょう。
フラット35を利用できるのか
国土交通省と財務省が共同で運営している住宅支援機構が取り扱っているのがフラット35です。借りやすいように間口が広くなっている分、審査に基準が設けられています。
フラット35を利用するつもりであれば、利用できる物件なのかを確認しましょう。
まとめ
シングルマザーでもマイホームを購入できますが、返済能力や収支計画を徹底しておく必要があります。
ライフプランニングを行い、どのような変化にも対応できるようにしておくことをおすすめします。