海外不動産投資を検討する方もおられますが、その中で先進国での不動産投資先としてイギリスが選択肢に入る場合もあるでしょう。イギリスの不動産投資は、アメリカの不動産と共通する部分もあるものの注意すべきポイントもあります。
感染症の影響が大きかった2020年には、イギリスの不動産市場はどのような動きを見せたでしょうか?
【2020年】イギリスの海外不動産投資情報
2020年のイギリスの不動産市場の変化などをご紹介しましょう。香港での情勢不安やコロナは、不動産市場に少なからず影響を与えています。代表的なものを見ていきましょう。
香港マネーの逃避
ロンドン都心の不動産は、安全資産として買いが集中することがあります。リーマンショックの後にロンドンの不動産の人気が向上し、不動産市場がバブルを迎えた歴史があります。
またアラブ圏の情勢不安の際にも、ロンドンの不動産価格が高騰したこともあるのです。2019年には香港で情勢不安が起こりました。そこで、香港人が資産を海外に持ち出していることから、低金利の物件でも買い手が見つかるように変化しています。
コロナ禍でも開発が進んでいる
イギリスではコロナウイルスによるロックダウンの影響がありましたが、住宅需要が増していることから開発が進んでいます。住宅価格も上昇しており、今後の変化が注目されます。
ロックダウンによる失業率の上昇などは懸念点ですが、在宅率が高くなった影響から住宅の需要は増しているのです。
イギリスでの不動産投資のポイント
イギリスでの不動産投資のポイントとなる点をご紹介します。人口が増え続けていることや不動産価格が上昇し続けていることは、イギリスの不動産投資で考えておくとよいポイントです。
人口が増え続けている
イギリスは人口が増え続けているという特徴があります。それは移民を広く受け入れているからです。世界中の先進国で出生率が低下していることは事実ですが、先進国で働きたいという人を受け入れているイギリスでは、人口が増え続けているのです。
人口が増えるということは、住宅需要の増加にもつながります。投資先を考える上で、住宅需要の増加は見逃せないポイントです。
不動産価格の値上がり
不動産価格の値上がりも重要な点です。不動産価格が安定して値上がりすると、投資先として魅力的になるからです。住宅価格の平均を見ても、落ち込みがある年もありますが、全体としては上昇傾向があります。
住宅が古くなっても物件価格が下落することがないイギリスでは、少しずつ住宅価格が上昇しているのです。アメリカの不動産のように急激に上昇しているわけではないですが、ゆるやかに上昇しているのです。
外国人でも投資できる
外国人でも土地を所有できるのは、海外不動産投資で魅力的に感じるポイントでもあります。東南アジアでは、土地を購入できないのでコンドミニアムに投資するしかないという状況もあるでしょう。
しかしイギリスには制限がないので、自由に不動産投資できるのです。土地購入に制限がない国での不動産投資を考えているのであれば、イギリスも選択肢に含められるでしょう。
海外不動産投資をする際の注意点
注意点を理解していないなら、不動産投資を成功させることはできません。イギリスで投資する際に必要となる税金や費用、さらにリスクのある物件を避ける必要があるでしょう。
イギリスでの税金を理解する
イギリスでも日本と同様に不動産取得時に各種の税金が必要となります。たとえば土地印紙税は日本の不動産取得税のような税率です。
また入居者がいない場合には、カウンシル税というものを支払います。入居者がいれば入居者が支払う税金ですが、だれも住んでいないときには所有者が支払う必要があるのです。
さらに物件を売却するときには、キャピタルゲイン税が必要です。どの国でも税金を支払う必要があるものですが、イギリスでの税金の支払いや不動産業者への手数料も、事前に試算に含めておきましょう。
リスクが高い物件に手を出さない
イギリスの不動産投資でも寮やホテルなどの物件が売りに出されている場合があります。しかし最終的に売りに出すのが難しいので、投資先として難しいものです。
またホテルなども勧められることがあっても利益を出すことが難しいので投資先としてリスクが高いです。
まとめ
イギリスは不動産価格が安定しているのが魅力ですが、どのような物件に投資するのかは重要です。外国人が不動産を購入することはできますが、税金やリスクの高い物件に気を付けて投資先を選定しておきましょう。