不動産投資をすると、家賃収入を得ることができます。副業として大家業を行って家賃収入を得たい人や家賃収入を主な収入にしたい方もいらっしゃるでしょう。
しかし、そもそも家賃収入はどのようなものでしょうか?今回は、家賃収入の詳細や、収入を増やすためにできることをご紹介します。
家賃収入って?
家賃収入とはアパートやマンション、さらに戸建てなどの収益物件を購入してから、賃貸物件として貸し出した賃料が収入となります。もちろん家賃収入となるのはアパートなどだけでなく、駐車場やテナントビルなども含まれます。
家賃収入を得る物件を購入するために、十分な自己資金が必要となりますが、一般的には金融機関から融資を受けることが多いです。自己資金が足りない方でも、自己資金よりも高額な投資によって家賃収入を得られます。
実際に手元に残る収入として、賃料からローンの返済費や諸経費を差し引いた額となります。物件を購入した後には、管理会社に入居者募集や管理を任せることが多いので、オーナーが自分で行う必要はありません。
家賃収入に必要な支出
1.必要経費
・修繕費
必要経費として、修繕費があります。入居者が退去した後に原状回復させるための費用があるでしょう。壁紙やフローリングの張替え、定期的な設備の交換費用などです。外壁の塗装も必要になります。
突発的に交換が必要になることもありますが、予測ができるものもあるので、収入の1割を目安としておきましょう。
・管理費
管理を業者に依頼するときに、管理委託費が必要となります。依頼する業務に合わせて管理委託費が変動します。
・火災保険
万が一の火災に備えて保険に加入します。プランやエリアによって変わりますが、水災が含まれているのか、また地震保険が含まれているかが異なります。
2.税金
家賃収入にかかる税金には、所得税や住民税の他、毎年必要となる固定資産税や不動産取得時の不動産取得税などがあります。
所得税は累進税率が用いられているので、課税所得が増えると税率も高くなっていきます。195万円以下の5%から始まり、最高の45%まで7段階ありますが、税率はそれぞれの税率を超えた金額に適用されるのが注意点です。
単純に所得金額×税率ではありません。しかし国税庁のホームページでは、シンプルに計算できるように控除額が提示されています。
また住民税も必要ですが、所得金額の10%で計算します。
これらの所得を計算するのに、基礎控除や配偶者控除などの控除されるものを差し引きして、実際に課税される税金を計算します。
家賃収入を増やす方法は?
不動産経営をしている方が家賃収入を増やす方法を見ていきましょう。
管理会社の変更
管理会社によって管理費が異なるので、管理会社を比較して安く充実したサービスを行っている会社に変更できます。できる限り空室を出さないことがポイントとなりますので、単に安い管理会社がよいというのではなく、空室を埋めることで収入をアップさせることにもつながります。
契約内容によっては、簡単に会社が変更できない内容になっていることもあるので注意しましょう。
自己資金を増やす
投資をこれからスタートさせるのであれば、自己資金を増やすことが必要です。金融機関からの借り入れを少なくすれば返済費を少なくできるので、結果として収入が増えます。
利息負担を少なくするために、できる限り自己資金を増やすことは大切です。
物件数を増やす
投資先の物件を増やすことも収入アップにつながります。マンションやアパートの棟数が増えれば増えるほど家賃収入も増えて収入が増えます。
しかしリスクがその分増えるのも事実です。さらに実働する時間も増えるでしょう。素人が複数物件を取り扱うのはハイリスクですので、安易に増やすのではなく現状の課題を見極めたうえで判断しましょう。
まとめ
不動産経営は副業として注目されていますが、家賃収入を得るためにどのような支出があるのか、また収入を増やすためにどのような課題を克服すべきなのか考える必要があります。
これから不動産投資を考えていたり収入を向上させる方法を考えているなら、現状を分析してどのような対策が必要か考慮することをすすめします。