不動産の取引をするなら、本当に妥当な価格なのか気になるものです。不動産の売買は一生涯中でも頻繁に行うものではないので、適正な価格を判断するのを難しく感じます。しかし経験がなくても都土地の相場をする方法があります。
この記事では、土地の相場を知る5つの方法と土地を高く売るためにできる方法をご紹介します。
土地の相場を調べる5つの方法
土地の相場を知るために、思いつくのは周辺物件の広告やポータルサイトでの確認でしょう。しかし売っているものを見るだけでは、本当に取引できる価格はいくらなのか確認しにくいものです。土地の条件は物件ごとに異なるだけでなく、売りたい価格と買いたい価格には差額があるからです。
すでに所有している土地なのか、これから購入したい土地なのかによっても変わりますが、以下の5つの方法で相場を調べるとよいでしょう。
固定資産税評価額
固定資産税や都市計画税が毎年課税されます。毎年4月から6月に送付される固定資産税納税通知書の中に項目分けがされており、「固定資産税評価額」という項目を参考にします。
目安となるのは、固定資産税評価÷0.7です。もし1,000万円の固定資産税評価額であるなら、1,428万円が土地の相場です。
覚えておきたいのは、これはあくまでも税金のために設定されている金額ですので、売買の基準ではありません。人気がある都市部なら、固定資産税評価額よりも高額になりますし、農地であれば実際の取引相場と差額があることもあります。
相続税路線価
相続税を計算するために用いられる相続税路線価を調べられます。路線価というのは道路ごとの値段で、土地が面している道路の値段から土地の価格を計算する方法です。道路によって価格が異なっており、道路の値段を基準にして土地の価値を算出するのです。
相続税評価額を算出するために、まず路線価を参考にします。たとえば、1平米あたり10万円の道路に面した土地100平米であれば、1,000万円の価値があります。1,000万円という相続税評価額は市場価格の80%です。
土地の相場を知るには、1,000万円÷0.8をすると1,250万円となります。価格を設定するときに参考にしたい価格が算出できるのです。
地価公示・地価調査
土地の取引の指標にできる公示価格と基準値標準価格です。国土交通省が発表している地価公示、さらに都道府県が行っている地価調査の結果を参考にします。
企業ではなく、行政が行っている調査ですので、信頼性は高いです。この金額も取引しなければいけない価格ではないので、条件によって上下します。
取引事例
取引事例を参考にするなら、実際に売買された金額を見ることが可能です。国土交通省の「土地総合情報システム」には、取引事例が掲載されています。すべての事例が掲載されているわけではないものの、行政が行っているアンケートに基づいているので、信ぴょう性は高いデータといえるでしょう。
他の土地の価格
周辺の土地がいくらで販売されているかもチェックしておきましょう。ポータルサイトで近隣の同じような条件の土地がいくらで売り出されているか確認します。
もちろん売主が希望している金額なので、交渉の後に取引された金額と異なることもあるでしょう。売り出し価格としては参考にできる価格です。
土地を高く売るために
土地を高く売るために、できるポイントを2つご紹介します。価格に影響を与える特性を考慮しておくこと、さらに不動産業者を選択することです。
土地の特性を考慮して価格を決める
不動産の土地は、整形地は住宅地として人気があるので価格も高くなります。しかし三角形やL字型など不整形地もあります。
また前面道路も幅員が狭いと価格に影響することもあるでしょう。その他に建ぺい率や容積率なども価格に影響を与えます。
不動産業者を選択する
重要な点として、不動産業者の選択も欠かせません。
土地の売買に関して業者によって得意なエリアがあります。売却予定のエリアで土地の売買を得意としている業者を見つけて、相談することは欠かせません。
参考になる情報を調査してから、複数の業者の比較をするとよいでしょう。
まとめ
土地の相場の調べ方や高く売るためのポイントをご紹介してきました。不動産の価格は複数の条件によって変化します。自分で相場を見つけることも難しくありません。
まずは自分で周辺エリアの相場を調べておき、適正価格での売却に備えましょう。